目次
論理思考で考えて頭の中を整理する勉強会に行ってきました。
会場は雑居ビルの一室。
3人がけの白で統一された机と椅子が4列並んでいる。
真ん中の席を使わず両サイドに2人の合計8人が座る寸法。
奥にはホワイトボード。
さあ、定刻になりセミナーが始まった。
まずは自己紹介だが、男女差、年齢差、職業を問わずバラバラの印象がある。
「論理的に考える」ということに対しては、特に傾向は無く皆さんお悩みのようです。

セミナーの内容を要約してみた。
「論理的に考える」とは相手に対して納得感を与えること。
それは人に伝えるための技術でありシナリオ技術である。
どんなものにも伝えるべきタイミングがあり、そのタイミングで情報を与えている。
「整合性」・「一貫性」・「時間軸」
この3つがまとまっていないと相手に伝わらない。
空・雨・傘理論
空:事実であり状況の認識をすること。
雨:分析し、それをどう解釈するのか。
傘:そしてそれに対しての結論・対策・対応・行動。
この3つで相手に伝えることができる。
私は日頃より文章の構成は「起承転結」という4つではないのか?と思っていた。
ここで一冊の本を思い出した。
古賀史健著
「20歳の自分に受けさせたい文章講義」
この本の一文
起承転結の"転"は、ストーリー仕立ての流れにおいてこそ、効果を発揮するのである。
むしろビジネス文書などでは、読者を戸惑わせることなく、スムーズに読んでもらうことが重要になる。
ここで起承転結にこだわるのは明らかに誤りだ。
ということもあって現在、小論文などで広く使われているのが「序論・本論・結論」による3部構成である。
はっきり言って、起承転結よりもこちらのほうがずっと書きやすい。
しかも文中に不用意な"転"がないだけに読者の違和感や誤読も少なくなる。
引用 古賀史健著 「20歳の自分に受けさせたい文章講義」
この「序論・本論・結論」というのは「空・雨・傘」のことではないかと思う。
いずれにせよ3つの構成で相手に伝わると言うことだ。
注意点があり、「解釈」は言語化するのが少し難しい。
しかしこれが無いと相手に伝わらない。
空と雨は複数あることがある。
そして行動・結論は必ず1つである。
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「考える」とは、どういう事か?
入力「→」出力することであり、インプット「→」アウトプットということだと思う。
入力とは人間の「五感」すべてで得る情報である。
そしてそれを自身が得た「情報」と「前にある課題」とを掛け合わせることが「→」=「考える」ということである。
ここでも一冊の本を思い出す。
ちきりん著
「自分のアタマで考えよう」
この本の一文
「考えること」「思考」とは、インプットである情報をアウトプットである結論に変換するプロセスを指します。
「私は考えた」というのは、「私はあるインプットをもとに、なんらかの結論を出した。ある考えに至った」という意味です。
それは「仮の結論」でもいいし、最初の段階では間違ったものかもしれません。
それでも「その時点での結論を出した」というのが「考えた」ということです。
引用 ちきりん著 「自分のアタマで考えよう」
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この2冊の本を思い出し「うん、うん、私の進んでる方向は間違っていない」と1人で納得しておりました。
セミナーの続きから
ただし、この「考える」ときに罠がしかけてある。
それは
①価値観
②感情の2つ。
価値観への対応は「世のすべての人が持っている自分の基準」なので徹底的に自問自答し精査すること。
感情は出していい。
泣き、笑い、怒り、悲しんでいい。
しかし感情にとらわれないこと。
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「俯瞰」と「核心」
そうするには、俯瞰して見る(遠くから見る)
核心的に見る(物事の真髄を見極める)
「俯瞰してはじめて、核心を掴むことができる」というもの。
そしてそれらを補うもの。
それは「言葉の数」であり「言葉」は人に伝える武器だと言う。
自分の感情や考え方に一番近い表現をしてくれるのが「言葉」だそうです。
そしてその「言葉」を増やすのは小説を読むことです。
ビジネス書のようなものではなく、小説です。
ストーリー性のあるものを読むと、自分の中に「言葉」が入ってくるのだそうです。
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まとめ
・「序論・本論・結論」の3つに分けて構成を考える。
・自分の中にある「情報」と眼の前にあるものをかけ合わせて新しい物を生み出す「力」。
・この「力」こそが「考える」ということのようです。
・そして遠くから見て、近くにも寄って見る。
なかなか全てのことを一度に考えることはできませんが、まずは少しずつですね。
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