目次
無垢なる証人 作品
監督 イ・ハン
脚本 ムン・ジウォン/イ・ハン
制作 キム・ジェジュン/キム・ウジェ/イ・ジュヌ
撮影 イ・テユン
照明 オ・スンチョル
編集 ナム・ナヨン
アート カン・ソヨン
音楽 チョ・ヨンウク
サウンド アン・ボクナム
2019年/129分/韓国
原題:증인
無垢なる証人 出演者
無垢なる証人 登場人物
ヤン・スノ チョン・ウソン
イム・ジウ キム・ヒャンギ
イ・フィジュン イ・ギュヒョン
ヒョンジョン チャン・ヨンナム
イ・ビョンウ チョン・ウォンジュン
オ・ミラン ヨム・ヘラン
チェ・シネ キム・スンユン
キム・マンホ キム・ジョンス
ジョンヨン イ・チェウン
不動産仲介業者 イ・ソファン
無垢なる証人 特別出演
C&A会長ユンジュ イ・ジュニョク
スノの父 パク・グニョン
キム・スイン ソン・ユナ
無垢なる証人 あらすじ
無垢なる証人 目撃者は自閉症
46歳独身。
借金を背負った父(パク・グニョン)と二人暮らしをしている弁護士スノ(チョン・ウソン)。
大手法律事務所に努めて一年ほど。
特に目立った実績は無いものの、うちの会社はマスコミウケが悪いからとイメージを刷新(さっしん)するため、ある事件の担当を任せられる。
ある企業の会長が亡くなったのだが、それが自殺か他殺かで揉めている。
容疑者はその家に住み込みで働いていた家政婦。
そしてその事件の目撃者が自閉症の女子高校生ジウ(キム・ヒャンギ)。
スノが専門家にジウの映像を見てもらうと、彼女には証拠能力があるという見解。
無垢なる証人 小さな世界
法廷で相手になる検察官には自閉症の弟がいる。
だから、ジウとの関わり方を知っている。
スノ(チョン・ウソン)は容疑者である家政婦の弁護人なのだが、家政婦の無罪をはらすため、証人してもらおうと様々な努力を重ね、ジウ(キム・ヒャンギ)と仲良くなろうとするが、うまくいかない。
その検察官からのアドバイス。
『自閉症の人間はみんな、自分の世界を持って生まれてきた。
そしてその世界で生きている。
ジウが、あなたの方に来ないなら、あなたがジウの世界に入ればいい。』
無垢なる証人 二人の約束
そう言われスノは数理パズルでジウの気を引こうとする。
スノがクイズを出す。
ジウが毎日、定刻に電話で答える。
こうして2人はお互いの存在を認めあってゆく。
法界は正義だけではないと俗世間に片足を突っ込みながらも、ジウの純粋な心に戸惑うスノ。
法廷で証言することになったジウだったが自閉症の者は証拠能力が充分でないと見せ物にされ、ジウも母親も憔悴(しょうすい)しきってしまう。
あなたのこと、いい人だと思っていたのに・・。
そんな事を知る由もないスノの父親が彼の誕生日に手紙を書く。
誰でも最初からすべてがうまくいくわけではない。
うまく行かないことのほうが多いんだ・・。
そしてジウが自ら母親に思いを伝える。
「証人になりたい・・」
自閉症・・社会性や他者とのコミュニケーション能力に障害や困難が伴ったり、ある種の強いこだわりを持っていて知的障害といわれる。
無垢なる証人 感想
この映画は自閉症のことを、とてもわかりやすく描いている映画だと思います。
ジウの耳に聞こえている「音」や他者からの視線などをわかりやすく表現している。
この映画のシーンでもジウが法廷に入って着席するまでの間ずっと両手で耳を塞いでいる。
裁判官が「どうしたのか?」と尋ねると、「法廷内の壁にかかっている時計の秒針の音がうるさい」とジウが答える。
時計の秒針の音など、その場にいた者には、まったく聞こえないのだ。
だがこのわずかな「音」がジウには、はっきり聞こえるようだ。
スノが終盤でジウと仲良くなれて、この子のことは理解できたと思っていたが、そうではなかった。
上っ面だけしか見てなかった。
いや、向き合おうとしなかった。
と、自分を苛(さいな)む。
健常者には理解できないと言うか、理解しようとしなかった自分に気付かされた。
学校の教材にでも使えそうな映画ですよ。
私は大丈夫でしたが、涙腺(るいせん)が弱い方はお気をつけください。(TдT)
無垢なる証人 役者
何と言ってもジウ役のキム・ヒャンギ。
最初から最後まで彼女の演技に釘付けになります。
他の作品は見たことありませんが、とっても興味が湧いてきます。
それからジウの母親ヒョンジョン役のチャン・ヨンナム。
私が過去に見たドラマで言えば「ホグの愛」「Dr.JIN」に出演していたそうですが、記憶に残ってないですねぇ。
ちゃんと覚えてるのは「恋のゴールドメダル」と「空から降る一億の星」
この2つはしっかり覚えてますよぉ。
同じく去年シネマート心斎橋で観た「虐待の証明」では、ハン・ジミンの母親役をされていました。
最近チャン・ヨンナムさんを、よく見かけます。
それにしても韓国映画ってホントに気持ちいいですよねぇ!