目次
スノーピアサー 作品
監督 ポン・ジュノ
脚本 ポン・ジュノ/
ケリー・マスターソン
製作 パク・チャヌク/
イ・テホン/
デヴィッド・ミンコスキー/
パク・テジュン/
ペク・ジソン/
チョン・テソン
撮影 ホン・ギヨンピョ
音楽 マルク・ベルトゥラミ
編集 キム・チャンジュ/
チェ・ミニョン
原作 ジャック・ロブ/
バンジャマン・ルグラン/
ジャン・マルク・ロシェット
『Le Transperceneige』
原題 설국열차/Snowpiercer
韓国/125分
スノーピアサー 出演者
カーティス クリス・エヴァンス
ナムグン・ミンスソン・ガンホ
ヨナ コ・アソン
エドガー ジェイミー・ベル
ギリアム長老 ジョン・ハート
メイソン総理 ティルダ・スウィントン
ターニャ オクタヴィア・スペンサー
ウィルフォード エド・ハリス
アンドリュー ユエン・ブレムナー
グレイ ルーク・パスカリーノ
小学校教師 アリソン・ピル
フユ スティーブン・パーク
スノーピアサー あらすじ
西暦2031年。
地球温暖化防止の為、散布された化学薬品CW-7によって地球は氷河期を迎えていた。
陸地や海までもが雪と氷に覆われ極寒に耐えられないものは死に絶えていった。
わずかに生存した人類は永久に走り続ける列車で暮らしている。
数十台の車両が連結された
「スノーピアサー」。
しかし、その列車の中も現代と同じく、決して平等ではなかった。
そこには最後部車両には貧困層階級が住み、前方車両に住んでいる富裕層が彼らを支配していた。
貧困層階級に住むカーティス(クリス・エヴァンス)は、そんな理不尽な支配に立ち向かい、仲間とともに反乱を計画する。
「プロテイン・ブロック」と呼ばれる食事を配布する時に、車両の連結ドアが数秒間、開放される。
その隙に一気に攻め込む作戦だ。
貧困層階級のギリアム長老(ジョン・ハート)の後押しもある。
この作戦には、1人の男の協力が必要だ。
現在、拘束状態にあるその男は、列車のドアを設計しセキュリティーのプロであるナムグン・ミンス(ソン・ガンホ)。
カーティスら反乱軍は彼を救出し協力を求める。
ナムグン・ミンス(ソン・ガンホ)は同じく拘束されていた娘のヨナ(コ・アソン)と一緒ならと条件を提示する。
ドアのセキュリティーを解除するたびに、彼らは「クロノール(麻薬)」を2つずつ手に入れていく。
そして前方車両へと進んでいくのだが、自分たちが知るよしもなかった世界の存在に驚く・・・
スノーピアサー 感想
ティム・バートンの作品のような異次元の世界観がある。
ポン・ジュノ監督は韓国のホンデ(ソウルの弘大)にあるコミックショップで見つけたグラフィックノベル・シリーズ『La Transperceneige』に嵌(はま)り、そのまま読破したそうです。
実際にはその漫画と映画との関連性は薄いようです。
列車の中の世界観だけを切り取ったようなので、映画の中では、地球が氷河期になり、残った人類が何故列車に乗っているのか?
その列車は何故走り続けているのか?
など、そういったところの裏付けはないので、列車の世界観を愉しむ映画です。
カーティス(クリス・エヴァンス)が先頭になり、前方へと進んでいくたびに食糧工場、果樹園、水族館、小学校などが存在し、私の頭の中の想像力とは乖離(かいり)がありすぎて驚かされました。
たくさんの犠牲を伴い、先頭車両までたどり着いたカーティス(クリス・エヴァンス)が永久エンジンの創業者ウィルフォード(エド・ハリス)から信じがたい話を聞かされるのだが、なんとなく私は未来のことではなく、現在の話のように思えてなりません。
何もかも「おかみ」はお見通しで、あらゆることは想定の上に成り立っているかのような錯覚をおこします。
「ノアの方舟」と呼ばれるその列車には現在の我々の社会の縮図そのものがありました。
最後になりましたがクリス・エヴァンスがカッコ良すぎる!