私が公務員を退職した理由、それは「違和感」でした。
何それ?違和感ってどういうこと?って思われるかもしれません。
違和感って人それぞれ感じ方に違いがあるかもしれませんね。
目次
退職理由「違和感」
普段なんとな~く、周囲の人が見ている景色と、自分が見ている景色は違うのではないかと考えたりすることはありませんか?
「なにか変」と思っていても、何事もなかったように平穏に時が過ぎたり、また逆に何でもないようなことが大きく扱われたり、周囲の人との空気感が違うような感じですね。
温度差とか波長が違うといった感じかな。
なかなか活字で伝えるのは難しいですね。
私が公務員として勤め始めたのが平成8年でしたから、23年ほどの勤続になります。
仕事内容は道路工事の監督業務やら現場調査などがメインでした。
退職理由の違和感ですが、勤め始めた当初からそれはありました。
例えば現場調査などに行っても、実際、現場で調べることは簡単なもので、ある程度時間が経つと「もう今日は措(お)いとく」となるんです。
退職理由「恒常的」
この場合の「措(お)く」とは「今日はもうここまでにしておこう」「また今度にしよう」という意味です。
私は、なんでもっとしないんだろう?ってよく思っていました。
あまり「追求」をしないんですよね。
これは恒常的に行われていて、ごく普通のことなんです。
しかし、この若かったときに感じていた違和感は、年月が経つにつれ、やがて消えていきました。
いつでも辞めようと思えば辞めることはできたのですが、結婚し子どもも生まれると働く目的が生活のためになってしまいます。
そうなんです。
自分のためではないのです。
家族を背負ってしまうと辞められなくなるんです。
大半の方はこれに当てはまるのではないでしょうか?
退職のきっかけ
しかし、退職をしっかりと考えるきっかけがありました。
作業中に2㍍ほどの高さから転落し、腰椎を数カ所骨折しました。
救急車で運ばれ2週間の入院です。
入院した経験も初めてでしたし、突然、普段の生活がすべて無くなるという事態に戸惑いもありました。
腰の骨だったので身動きがとれないんですよ。
最初の二、三日は非常に辛かったことをよく憶えています。
そして病院のベッドに横になっていると、アレコレといろんな事を考えるんです。
自分自身と初めて対峙するっていうんですかねぇ。
やっぱり自分の思うように、カラダを動かせるって最高ですよね!
"健康"って意識しないとダメですねぇ。
何事にも「カラダが健康であることが基礎である」とはっきり認識しました。
自宅療養の後、職場に復帰してからも青空を見上げてよく考えていました。
「こんなに天気がいいのになんで仕事してるんだ?」
「俺、こんなことするために生まれてきたのか?」なんてずっと思っていました。
いま思うと、若い頃に感じていた違和感も少しずつ積もっていたような気がします。
どうせこの先死ぬなら、
「好きなことやってから死にたい!」と思い、退職することを決意しました。
退職後は「自分の力」
仮に60歳で定年を迎え、何か新しいことを始めようと思っても、もうスタミナが無いんじゃないかと思い、52歳での早期退職を選択しました。
平均寿命が延びて人生100年時代と言われています。
もし80歳ぐらいまで働き続ける必要があるとしたら、みなさんはどのようなお仕事を選択しますか?
そのとき、なんのスキルも身につけていなかったら、そもそも仕事を選択することはできないと思います。
退職することを勧めているわけではありません。
定年後、フリーになっても「自分の力」でメシが食えるように準備しておくことが必要不可欠だと思っています。
「備えあれば憂いなし」っていいますよね。
もし将来に不安を感じているなら、一歩踏み出してなにか好きなことを始めてみてはいかがですか?