緊急事態宣言が発令され、不要不急の外出自粛も延長される見通しです。
今年はやっぱり、新型コロナウイルスの話題ばかりが目立ちます。
新型コロナウイルスの発生源は中国の武漢と言われています。
同じく毎年この時期に、中国大陸からやってくる"アレ"の話が出てこないですねぇ。
アレ?
「黄砂」ですよ。
今年は黄砂ってニュースでも聞かないでしょ?
話題にもならない感じですね。
まあ、黄砂は一種の気象現象ですから感染することもありませんし、新型コロナほどの脅威はありません。
目次
黄砂は来てる?
気象庁のホームページで確認しました。
国内の黄砂観測地点は11地点ありますが、2020年は、まだ観測されていません。
黄砂観測日数表によると、1967年から2020年までの観測回数データが月別に記載されていています。
しかし、最終データ更新が2020年3月31日になっていました。
更新が追いついていないだけかもしれませんね。
データをさかのぼると1972年だけが観測回数0回になっていました。
月別黄砂観測日数平年値を見ると、3月は5.3回、4月は6.7回になっています。
ですから、ごく自然に考えると今年の4月も黄砂を観測しているのではないかと推測できます。
黄砂とは?
なぜ黄砂の話題をするかといいますと、もう10年以上も前の話になりますが、中国の砂漠に植林をするボランティアツアーに参加していたことがありました。
なぜ中国に?
しかも砂漠に植林?って思われるでしょうねぇ。
ここで黄砂の説明なんです。
黄砂の簡単メカニズム
黄砂は中国大陸のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠の乾燥地帯で発生します。
冬の間は地面が凍っています。
春になり、舞い上がった砂や塵が上空の偏西風に乗り、韓国や日本といった東アジアへと飛来してきます。
黄砂を簡単に説明するとこうなります。
黄砂による健康への影響
大気汚染も問題ですが、やはりカラダへの影響が心配です。
黄砂の主成分は二酸化ケイ素(SiO2)という物質で、アレルギーを誘発させると言われています。
花粉症が悪化したり、ぜんそくや結膜炎も報告されています。
砂漠を緑化
私が参加していたボランティアツアーは、砂漠を緑化することで砂漠化の進行を食い止めると同時に、黄砂の抑制にもつながると考えられます。
植林はスコップ一本で、深さ約1㍍ほどの穴を掘りポプラの苗木を立て、砂を戻します。
現地の人がタンク車に水を用意してくれるので、2㌅(50㍉)のホースを数十㍍つなぎ合わせ、苗木一本、一本、水をあげていきます。
ボランティアメンバー全員による共同作業です。
緑化に貢献
ただ当時の私としては、大義名分は二の次でした。
旅行ができて中国料理を楽しめます。
昼は植林や剪定作業で汗を流し、夜はビールを飲んでいました。
ただ、それだけで何がしかに貢献できればいいかな。ぐらいに考えていました。
毎年、夏に企画されるので幾度となく、このボランティアツアーに参加しました。
砂漠で出会った人々
私をこのボランティアツアーに誘ってくれた方は、毎年必ず活動されていました。
性格も非常に寛大で友好的な方なので、知り合いも多いようでした。
日本に戻ってからでも、植林ボランティアツアーで知り合ったメンバーを訪ねたり、温泉旅行を企画してくれたり、いろいろとお世話になりました。
それから、家庭の事情で私も忙しくなりました。
その後ほどなく、ツアー会社の社長もお亡くなりになり、それ以降、中国へ行っていません。
近くの公園を散歩するたびに、大きく育ったポプラの木を見上げては中国の砂漠を思い起こしています。
いつか自分の手で植林した数十本のポプラが、どれほどまでに育ったのか見てみたいものです。