「コロナ禍で気づいた良かったこと75%・悪かったこと25%」というアンケート結果を、もとにした記事を見つけました。
この記事の全体的な解釈は、
外出自粛やテレワーク、休校などで家族全員が家にいることが増えたことから、
「家族の大切さに気づいた」と回答する人が多かったようです。
例えば、
・家にいることが多くなったが1人ではないので退屈しない。妻は料理してくれ、子供とゲームができる。(47歳、男性)
・子供と一緒にいる時間が増えた。(49歳、女性)
・夫の仕事が今まで忙しすぎたので、一緒に過ごせることがうれしい。(30代、女性)
この他にも経済的なメリットもあるようです。
・アウトドア派だったけど、インドア派になり散財しなくなった。(40代、男性)
・通勤が車なので、ガソリン価格が下がり助かっている。(38歳、男性)
・ロレックスが安い。(35歳、男性)
私はこの記事を読むまでは、多くの人は困っていると思っていました。
その理由は、外出できずストレスがたまる、仕事がないし給料が減る。
それに経済や治安の悪化など、平時と比べて悪いのは当たり前だと考えていました。
目次
私が記者なら
上記以外にも良かったことに対する回答例が、いくつか挙げられています。
しかし、悪かったことの回答例が書かれていませんでした。
全体の1/4も存在しているのだから、こちらの意見も書いてほしかったですねぇ。
そうすれば全体で照らし合わせて、なにか新しい気づきがあったかもしれないなぁ、って思います。
書かない、或いは書けない理由でもあったのでしょうか?
私が記者なら、きっと書いていましたね。
地球規模の緊急事態のため、やむをえずの状況なのですが、それはそれで皆さんいい方向に、アタマを切り替えていらっしゃるようです。
「不要不急」の外出自粛で生活が一変し、今まで気づかなかった事に気づき、自分にとってより良いとらえ方をしていますねぇ。
アフターコロナ
でも少し考えたのですが、この75%の方は、もとの生活に戻ることができるのでしょうか?
個人的に、より良いとらえ方をするのはいいのですが、現状に慣れてしまって、職場復帰できない方もいるかもしれないなぁ、と思うのです。
「また満員電車に乗らなきゃいけない・・」
「職場に行くと、あの上司と顔を合わせる・・」
「学校が始まると、またいじめられる・・」
このような人ばかりではないと思いますが、でも心当たりのある人も多いのではありませんか?
以前と同じ状態のライフスタイルが、取り戻せるかどうかはわかりません。
今まで経験したことがない状況なので予想はできないのですが、コロナ騒動が収束し、以前のように仕事に、学業に励むことができるでしょうか?
人間はどんなものにも慣れる
ドストエフスキーの言葉に
『人間はどんなことにも、すぐに「慣れる」』とあります。
いまは、家族と過ごす時間が多くなり、その大切さに気づき居心地良く生活できているかもしれません。
しかし、コロナ騒動はいずれ収束します。
緊急事態宣言もさらに延長されることになりました。
コロナブルー
いまの現状にあまり慣れすぎると、今度は仕事をすること、家から出勤することが億劫になるかもしれません。
私は精神科医ではありませんが、新しいタイプの「心の病」が現れるかもしれないなぁ、と思うのです。
コロナ騒動収束後に「コロナブルー」なんて言葉が流行しないことを願います。
気持ちとフットワークを軽くして、生活リズムを崩さないという当たり前のことが大切かもしれないですね。
「よく食べ、よく動き、よく眠る!」