5月に入って気温もグングンと上がり、日中も25度前後に安定してきました。
外出すると、Tシャツや短パン姿の方も、チラホラと見かけます。
私は毎朝、ベランダの植木に水をあげていますが、彼らも気温の上昇とともに少し姿を変えてきました。
これからしばらくは、ドンドン成長していくでしょうねぇ。
ふだんこうして植物に触れていると、癒やされているのがよくわかります。
それで思ったのですが、この「癒やし」ってなに?
そう思っていろいろ調べてみたんです。
そして植物が持っている不思議な力の一つ「森林浴」に注目しました。
目次
✅森林浴
「森林浴」ってご存知ですか?
森林浴は日光浴、海水浴と並んで「三大健康浴」なんて呼ばれるくらい国内では一般的になってきました。
日光浴は「日光」、海水浴は「海水」を浴びます。
じゃあ森林浴はなにを浴びるの??ってなりますよね。
森林で浴びるもの、それはズバリ「フィトンチッド」なんです。
✅フィトンチッドとは
植物が放出している香り成分のことをいいます。
文章で表現するのは少しむずかしいですが、思い浮かべてください。
季節は夏、あなたは今、森林にいます。
時間は朝の7~8時ごろ。
木々がたくさん茂っているような暗い森ではなく、木漏れ日が差し込むくらいの明るい森。
そこをゆっくり歩いていると、少し気温が下がったような感じが、しませんか?
少し「ヒヤッ」とするような感じです。
それから目には見えないんですが、なんとな~くある透明感。
音でたとえるなら、生活音が遮断され鳥の鳴き声と川のせせらぎしか聞こえない。
このような経験を、されたことはありませんか?
もしあるのでしたらそれが、フィトンチッドです。
このブログではフィトンチッドの4つの効果について説明します。
✅フィトンチッドの4つの効果
①消臭効果
森林には動物の死骸や枯れてしまった植物など、悪臭の原因となるものがたくさんあるにもかかわらず、爽やかな空気が広がっていますよね。
これはフィトンチッドの消臭作用によるものなんです。
「分解中和消臭」と呼ばれ、悪臭成分を無害化し別の成分に変えてしまいます。
②除菌・抗菌効果
フィトンチッドの抗菌作用は、病原菌である大腸菌などに強く作用します。
その反面、非病原菌への作用は緩やかなんです。
樹木にとって有害なのか無害なのかを選別しているんですね。
ちなみに、まな板の抗菌にもフィトンチッドが使用されています。
③リラックス効果
森林浴にはリラックス効果があると証明されているんです。
この元になる物質がフィトンチッドなんですよ。
医療先進国であるドイツでは、森林浴が医療行為として認められているそうです。
④抗酸化効果
「酸化を防ぐ力」ということです。
人体の老化現象は酸化によるのもと言われています。
美容業界などでも抗酸化作用は大注目ですよねぇ。
例えば寿司屋のネタケースには「椹(さわら)」(ヒノキ科の植物)が使われているんだそうです。
これは植物の持つ抗酸化力を活かした先人の知恵ですねぇ。
✅勝手にオススメ森林浴ができる公園
・東京の方はこちら
・大阪の方はこちら
✅森林浴のススメ
仮の話ですが、6月から非常事態宣言が解除されたとしたら、皆さんはどのような行動をされるのでしょうか?
いままでと同じく、なぁ~んにも変わらない?
会社に通勤し以前の生活に戻るだけ?
外出できなかった分を取り戻す?
コロナ禍で精神的にも身体的にも、疲れ切っているかもしれませんねぇ。
6月になれば現在より気温もさらに上がっていますし、森林浴でリラックスされてみてはいかがですか?
すこし都市郊外にあるような森林公園がいいですねぇ。
歩道も整備されていて、小さなお子さんと歩いても安全です。
登山に行くような服装じゃなくて軽装でかまわないんですよ。
最低限、靴だけはスニーカーにしましょう。
革靴や草履はNGです!
公園をウォーキングするだけでもフィトンチッドに癒やされます。
普段見ることのない花や草木、鳥の鳴き声や川の流れる音、そして森の匂い。
あなたの五感すべてを使って感じましょう。
それが明日からの活力になります。