健康管理士一般指導員の資格取得のために、この場で書くことによって記憶の定着を狙います。
目次
健康の定義
「健康とは、身体的、精神的ならびに社会的に完全に良好な状態にあることであり、単に病気や虚弱でないことにとどまるものではない。到達しうる最高度の健康を享受することは人種・宗教・政治的信念・経済的ないし社会的地位のいかんにかかわらず、すべての人類の基本的権利の1つである」
つまり、病気や虚弱ではなく、身体的、精神的、社会的に良好な状態。
健康に対する意欲
包括保健・医療の実践→医療機関、社会福祉機関、行政機関、住民組織
・一次予防→健康増進、発病予防
・二次予防→早期発見、早期治療
・三次予防→リハビリテーション
1次予防
1次予防とは、病気の原因を究明し、その原因を除去、是正したりすることによって、病気にかからないように普段から健康増進に努めることをいう。
生活習慣病の場合、原因となる危険因子を除去し、生活習慣の見直しを行いながら改善していく。
つまり、健康的な生活習慣づくりを行って、生活習慣病を予防することが1次予防。
1次予防としては、健康教育、食生活の改善、適度な運動、禁煙、生活環境の改善、予防接種、災害・事故の防止等が挙げられる。
二次予防
二次予防とは、病気になっても病気の症状が進展したり、また死に至ることがないよう早期発見・早期治療をしていくことをいう。
生活習慣病はほとんどの場合、その症状が現れるまでには長い年月をかけて徐々に進行してきたものであり、ごく初期の段階では無症状のことが多い。
したがって早期に発見し、適切な治療を行えば、病気によっては完全に治癒することも期待できる。
二次予防の代表的なものとして、脳卒中や心筋梗塞などの重要な危険因子の早期発見を目的とした一般健康診断や特定健康審査、肺がんや胃がん、大腸がん、子宮がん、乳がんなどの早期発見を目的としたがん検診、その他の各種スクリーニング検査等が挙げられる。
三次予防
三次予防とは、病気や障害の進行防止、病気の再発防止、機能回復機能維持のためのリハビリテーションなど、病気や障害にかかった後の対策のことを言う。
生活習慣病の場合、ほとんど自覚症状がないために、自ら進んで医療機関に検査を受けに行く人が少ない。
二次予防の段階で、早期発見早期治療となれば良いが、様々な症状が現れた後に医療機関を訪れたときには、病気の重症化防止、後遺症の防止、死亡の防止を目的とした治療が必要となってくる。
また、後遺症を残した場合、機能障害を最小限にとどめると同時に残存する機能を最大限に生かすために、リハビリテーションと社会復帰などの対策を講ずることが重要となる。
平均余命、平均寿命、健康寿命
平均余命
ある年の人口構成、出生、死亡の状況がそのまま継続すると言う過程のもとに、ある年齢に達した人が今後平均して何年間生存できるかと言う統計的期待値を平均余命と言う。
平均寿命
その年に生まれた人が生存できると期待される年数、つまり0歳における平均余命を平均寿命と言う。
健康寿命
健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のこと。
平均寿命が伸び、超高齢社会となった現代において、人生の長さだけでなく、いかに生きるかと言う質が最重要視されつつある。
食生活における健康阻害要因
1 栄養の偏り
肥満は種々の疾病の危険要因なので、エネルギー過剰摂取を避けるべき。
2 食生活の欧米化
食生活の欧米化(高タンパク質・高脂質・低食物繊維食)に伴い、脂質摂取量が増加傾向。
3 食塩の過剰摂取
高血圧は脳卒中や心筋梗塞などの危険因子!
食塩摂取量の増加が脳卒中や心筋梗塞などの増加と関連する。
4 カルシウムの摂取不足
カルシウムに富む食品は限定されているため、意識的に摂取しなければ難しい。
嗜好本位の食事ではカルシウムの摂取不足になりやすい。
喫煙
タバコの煙には多くの化学物質が含まれ、約70種類は、発がん物質、発がん促進物質。
代表的な有害物質は、ニコチン、タール、一酸化炭素など。
これらの有害物質は、肺から血液の中に入って体の隅々まで到達する。
タバコを吸うとき吸い込む煙を主流煙、直接大気に立ちのぼる煙を副流煙。
副流煙の方が有害物質が多く含まれている。
また喫煙者本人がタバコの煙を吸い込むことを能動喫煙。
喫煙者の周囲が吸い込むことを受動喫煙といい、受動喫煙の健康影響が問題視されている。
スマートライフプロジェクト
1 毎日10分運動
例えば通勤時。
苦しくならない程度の早歩き。
2 1日プラス70 ㌘ の野菜
日本人は1日に280 ㌘ の野菜を取っています。
1日プラス70 G㌘の野菜を食べること、朝食をしっかり食べることで健康寿命を延ばしましょう。
3 禁煙
タバコを吸うことは、健康を損なうだけでなく、肌の美しさや若々しさを失うことにも繋がります。
タバコをやめて健康寿命を延ばしましょう。
ライフステージからみた健康づくりの中で壮年期に取り組むべき健康づくりのポイント
・肥満や高血圧、糖尿病などの生活習慣病が増えるので、食生活にはより注意。
脂質や食塩の取り方にも注意 。
・無理な運動はせずに、個々の体格や健康状態に合った運動を心がける。
長続きする運動をし、体力を維持する
・定期的に健康診断を受け、疾病の早期発見・早期治療を図る
・歯周病をチェックし、積極的な予防を行う
・加齢を認識し、後半の人生の準備について考える
・がん検診を受ける
・禁煙、アルコールは適量を心がける
・女性は、閉経を迎えることにより女性ホルモンの分泌が急激に低下する。
そのため骨粗しょう症や更年期障害が起こりやすくなるので注意が必要。
また乳がん、子宮がん検診も定期的に受ける