こんにちは!梅司です!
あなたは牛乳を毎日、飲んでいますか?
あなたの牛乳に対するイメージはどんなものでしょう?
「牛乳はカラダにいい」
「牛乳と言えばカルシウム」
「牛乳=健康」
おそらくこの記事を読んでいるあなたも例外ではなく、そう信じていることでしょう。
もしくは「いままではそう思っていた・・」のどちらかではないかと思います。
もちろん私も牛乳を飲んで育ってきましたし、牛乳は体にいいと思っていました。
だけど牛乳や乳製品をとらないようにしたら、ガンが消えたとか、ヨーグルトをやめたら便通がよくなったとか、そのようなものを目にすると気になってしまいました。
実はこの「牛乳=健康」は思い込みかもしれないんです。
なぜそう思うのか?
1「牛乳は体にいいからたくさん飲んで丈夫な体をつくりなさい」と牛乳を推奨していたベンジャミン・スポック博士が自身の著書でそのことを否定している。
2牛乳に含まれているカルシウムが骨を丈夫にして骨粗しょう症の予防になるのが本当だったら、どうして健康食品の表示がされていないのか?
とりあえずこの2つのことが気になります。
もしあなたが毎日かかさず牛乳を飲んでいるなら、この記事を一読してもらいたいと思います。
今回は牛乳に関しての記事ですが、あなたもひょっとして思い込んでいるだけかもしれませんよ。
どうして「牛乳はカラダにいい」と刷り込まれたのでしょうか?
どうしてそれが当たり前になったのでしょうか?
目次
牛乳神話の根源は【スポック博士の育児書】
(wikipediaから拝借しました)
「牛乳神話」は戦後にまでさかのぼります。
アメリカの小児科医ベンジャミン・スポック(1903~1998)が『スポック博士の育児書』という本を出版します。
初版は1946年で、42カ国語に翻訳されて世界的な大ベストセラーとなりました。
5000万部も販売され圧倒的な影響力をもった育児書でもあります。
1946年の初版につづいて、1992年に第6版、1998年に第7版、2004年に第8版が出版されました。
日本でも赤ちゃんが生まれると、誕生祝いとして日本語版をプレゼントすることが当時は流行ったそうです。
1970(昭和45)~1980(昭和55)年に母親になった女性のなかには、この育児書をバイブルのように熟読し子どもを育てた人もいることでしょう。
日本では1966(昭和41)年に、初版が出版されました。
実は日本語版での牛乳に関する文章は初版でも最新版でもほとんど変わっていません。
日本語の最新版(原著第6版)には次のように書かれています。
『牛乳には人間の体に要る、ほとんど全部の成分が含まれています。つまりタンパク質、脂肪、糖分、ミネラル、それに、たいていのビタミンが入っています。
もっとも、よくバランスのとれた食事をしている子なら、牛乳を飲まなくても他の食べものから、こういった大切な栄養素をとることができますが、カルシウムだけは例外です。
牛乳は、カルシウムをたっぷり含んでいる唯一の食べ物なのです。
だからどんな形にせよ、よちよち歩きの子には、一日に450cc~560cc、もっと大きい子には、700cc~950ccの牛乳を与えなければいけないのです。
といっても、こどもは日によっては、ほんの少ししか飲まなかったり、とてもよく飲んだり、ムラの多いものだということを忘れてはいけません。
あまり欲しがらないときは、しばらく少しにしてやればいいし、まったく飲みたがらないときはそっとしておくことです。
けっして無理じいをしてはいけません。
ただし、二、三週間たっても、まだ700ccに戻らないときは、牛乳を使う料理を考えるなりして、食べさせる工夫をしてください。』
このようにスポック博士は、幼児に多量の牛乳を飲ませるよう推奨していました。
実際、日本の母子健康手帳および副読本はこの育児書を参考にしてつくられたそうです。
そうなんです、この一冊の本が現代の「牛乳=健康」の刷り込みの源ということになります。
日本人には知らされなかった真実!
ところが、ところがですよ!
1998年の第7版で、牛乳に対する考えをそれまでと180度ひっくり返し真逆の主張をとる立場になりました。
第7版でスポック博士は、
『自然界には、離乳期を過ぎてミルクを飲む動物はいない。人間も同じで、離乳期を過ぎたらミルクを飲まないことが正常である・・・。必要なタンパク質を植物から摂ったほうが、子どものカルシウム・バランスは良くなる』と述べ、1歳未満の子どもは母乳で育てるのが自然で、離乳期を過ぎたら植物性の食品を食べさせよと強調するようになったのです(日本語の最新版は第6版に拠っているからこのスポック博士の考えを伝えていない)。
つまり日本人には第7版以降の情報は知らされていません。
そして第8版は次のような、牛乳・乳製品に対するスポック博士の新しい見方を伝えています。
『アメリカ人の心臓発作に到る道程は子どものころから始まっている。
すでに3歳で、多くのアメリカの子どもの動脈壁に脂肪が付き始める。
12歳の子どもの70%に動脈硬化の初期変化がみられ、21歳になるとほぼ全員に動脈硬化が始まっている。
肥満がアメリカ社会全体を覆うようになった。
アメリカは社会全体で食生活を変えなければならない。
最悪の食品は牛乳・乳製品である。』
第1版が出版されて40年以上、日本での出版から20年以上経ったときスポック博士は第7版の改訂をしました。
それまでは「取るべき牛乳」としていましたが「取るべきではない」として内容が一変しています。
どうして博士は自身の人生を全否定するような行為をしたのでしょうか?
実はそこには1人の日本人が関与しています。
久司道夫マクロビオティック
1992年スポック博士は病気を患っていました。
そのためマクロビオティックの久司道夫という日本人に食事指導を受けます。
博士は晩年、病気になったことをきっかけにベジタリアンになり、健康を取り戻していきました。
久司道夫はスポック博士に対して「子供に肉や牛乳を与えるのはおかしい。死んだ後に恥になるから著書を書き直しなさい」と提案しました。
博士は自身の体調が食生活を変えたことによって改善されたことをカラダで理解したのでしょう。
やがてスポック博士は考えが変わり、健康で丈夫に育つためには牛乳や肉は必要ではないと発表しました。
牛乳は子供のアレルギーの原因となり、2型糖尿病につながるかもしれないとして育児書を書き直すことになったようです。
こんなこと現代で行うと、確実に非難されるでしょう。
日本で昭和40年以降に生まれた子どもたちは改訂前の育児書に則り牛乳をあたえられていました。
そして今なお「牛乳神話」を信じて疑わない栄養士たちは牛乳を子どもたちにあたえ続けているのです。
「牛乳や乳製品を摂取するべきでない」とした第7版は、
誰の都合か知りませんが日本では出版されず
スポック博士の訂正内容も一般に知らされないまま今日に至ります。
このような歴史的背景から見ても「牛乳神話」はそうとう怪しいぞ!
って思うのですが、あなたはどう思いますか?
牛乳はどうして健康食品になれないのか?
骨と歯のもととなるカルシウム
98%が骨に、1%が歯に、残りの1%が血液や細胞に含まれています。骨は毎日の新陳代謝によって破壊と再生をくり返しながら一定の量に保たれ、2~3年程度ですべて入れ替わると言われています。 丈夫な歯と骨を維持するために、カルシウムを継続的に補うのはとても大切なことですね!
毎日続けていくことが大切
厚生労働省が毎年実施している「国民健康・栄養調査」によると、全ての年齢層で男女ともに、カルシウム摂取基準の推奨量に届いていません。牛乳・乳製品は一回に取る量に含まれるカルシウム量が多く、他の食品に比べて吸収率も高く効果的なのです!積極的に取り入れましょう。
一般社団法人日本乳業協会のホームページには牛乳を推奨しているページが多数あるのですが、科学的根拠に乏しいように思うのです。
その理由は、そんなに多くの栄養素が含まれているようにはとても思えないから。
仮に牛乳を飲んで丈夫な体になり、骨粗しょう症の予防にもなるんだったら
どうして健康食品としての表示がされていないのかがわからない。
栄養機能食品や特定保健用食品などの表示は一切見当たらない。
どうしてなのでしょうか?
下のイラストは一般社団法人日本乳業協会のホームページに載っていたものです。
このイラストをパッと見ると、カリウムやカルシウムがやっぱり多いと思ってしまいがちですが、よく見てくださいね。
単位がちょっと違います。
数字だけを追いかけないように注意が必要です。
1g=1000mg 1μg=0.001mg
1000倍も違います!
なので全てをグラム単位に換算すると、
タンパク質 | 6.8g |
脂質 | 7.8g |
炭水化物 | 9.9g |
カリウム | 0.31g |
カルシウム | 0.227g |
リン | 0.192g |
パントテン酸 | 0.00114g |
ビタミンB6 | 0.00006g |
ビタミンB2 | 0.00031g |
ビタミンA | 0.000078g |
マグネシウム | 0.021g |
「牛乳といえばカルシウム」の看板を掲げている割にはカルシウムの含有量がしょぼすぎる。(;・∀・)
タンパク質、脂質、炭水化物はそれなりの量が含まれているようですが、ビタミン類なんて、”無い”に等しいと思いません?
この数値を見ても「健康食品」と呼ぶにはインパクトが無さ過ぎです。
とても栄養価の高いものとは思えません。
「カルシウム取るなら牛乳を飲まなきゃいけない!」って思い込んでいませんか?
これぐらいの数値なら、おそらく牛乳を飲んだところで子どもの背が高くなることもないでしょうし、骨粗しょう症の予防になるわけでもないでしょう。
もし、牛乳に骨を丈夫にして骨粗しょう症を予防する機能があるというのでしたら、牛乳は「特定保健用食品」あるいは「栄養機能食品」として申請をすべきではないでしょうか?
特定保健用食品(トクホ)とは各製品ごとに消費者庁から許可を受けて保健の用途を表示できる食品のこと
特定保健用食品の特徴は体の生理学的な機能などに影響を与える保険機能成分を含んでいて「お腹の調子を整える」など、よく体の保健の目的が期待できることを表示できるんです 。
・特定保健用食品として認可されている主な保健の用途と成分例
お腹の調子を整える食品 | オリゴ糖類(フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、キシロオリゴ糖、大豆オリゴ糖など)、乳酸菌、ビフィズス菌、食物繊維類(難消化性デキストリン、グアーガムなど)など |
血圧が高めの方に適する食品 | オリゴペプチド(カゼインドデカペプチド、鰹節オリゴペプチド、サーデンペプチドなど)、杜仲葉配糖体、GABA(γ-アミノ酪酸)など |
コレステロールが高めの方に適する食品 | 食物繊維(キトサン、サイリウム種皮由来の食物繊維など)、大豆たんぱく質、茶カテキンなど |
血糖値が気になる方に適する食品 | L-アラビノース、グァバ葉ポリフェノール、難消化性デキストリン、小麦アルブミンなど |
ミネラルの吸収を助ける食品 | CCM( クエン酸リンゴ酸カルシウム)、CPP(カゼインホスホペプチド)、ヘム鉄など |
食後の中性脂肪が上昇しにくい、または体脂肪がつきにくい食品 | 中鎖脂肪酸、茶カテキン、 n-3系多価不飽和脂肪酸(EPA、DHA)、ウーロン茶重合ポリフェノールなど |
虫歯の原因になりにくい食品 | マルチトール、茶ポリフェノール、還元パラチノース、エリスリトールなど |
歯の健康維持に役立つ食品 | CPP-ACP( カゼインホスホペプチドー非結晶リン酸カルシウム複合体)、キシリトール、マルチトール、還元パラチノースなど |
骨の健康が気になる方に適する食品 | 大豆イソフラボン、 MBP( 塩基性タンパク質)など |
残念ながら上記のような成分は牛乳には含まれていないようです。
これらにはどんな食品があるのでしょうか?
牛乳と関連があると思われる成分をピックアップしてみます。
「カルシウム等の吸収を高める」表示をした食品
「骨の健康維持に役立つ」表示をした食品
こちらのサイトを参考にさせていただきました。
国立研究開発法人 医薬基盤・ 健康・栄養研究所
「健康食品」の安全性 ・有効性情報
例えばですが「鉄骨飲料」のページを見てみると「本品200mlには200mg のカルシウムが含まれています。」と書かれています。
この含有量なら一般社団法人日本乳業協会のホームページに載っていた牛乳コップ一杯(200ml)に含まれる栄養素 のうちの、カルシウム227mgと比べてそんなに差がないように思いますが・・
どうして牛乳はトクホにならないのでしょう?
「鉄骨飲料」の関与成分の解説にはCPP(カゼインホスホペプチド)は、消化酵素に対して抵抗性があり、その一部が小腸下部に到達し溶解性カルシウムを増加させることが報告されている。
その結果 CPPは受動輸送という吸収形式に基づく小腸下部でのカルシウム吸収を促進すると報告されている。
ということは「鉄骨飲料」にはカルシウムだけではなく、この CPPと呼ばれる成分がカルシウムの吸収を促進することでトクホとして認められているのではないでしょうか?
私が思うに牛乳のタンパク質には
【CPP(カゼインホスホペプチド)】が含まれていると思うのですが、
どれぐらいの量があるのかは、ちょっとわからないですねぇ。
まとめ
✅現代の育児書の源となった著者が「牛乳は危ない」と異を唱えていた
✅牛乳批判的な書籍は多い
✅日本人の多くは知らない
✅牛乳のカルシウム含有量はショボい
✅牛乳は健康食品ではない
いろいろと書いてきましたが、私の結論と致しましては牛乳に対しての批判的な意見や書籍は多数存在しています。
しかし植物性のミルク(ココナッツミルクやアーモンドミルク、オーツ麦ミルク)などにはまだ批判はないようです。
なので私は牛乳の購入を一切やめて、植物性のミルクに変えました。
何を、どれくらい、どのように飲むかは自分で選択できますからね♬
いろんなご意見があるとは思いますが、あなたはどう感じるでしょうか ?
是非コメントをお待ちしています。